
長崎県を代表する伝統的な工芸品をご紹介します。
南海でとれたタイマイを日本では、徳川時代に着物と調和した髪の宝飾品として発達しましたが、べっ甲細工は奈良時代にすでに日本に渡来していました。
しかし髪飾りとしてべっ甲細工が急速に発達したのはやはり徳川時代で、当時の貿易港、長崎に入ったべっ甲は江戸へ運ばれ、江戸の職人の手で櫛や簪、笄に仕上げられて大名や富裕な商人、遊女などの間で流行していきました。
17世紀前半には、中国から伝来した水と熱と圧力のみによる伝統の技術により加工されたべっ甲は「ロマンと歴史の街ながさき」を代表する工芸品で、長崎県指定の伝統工芸品です。
製陶のはじまりは元禄5(1692)年とされています。
創始者は有田から来た田中刑左衛門(五兵衛のち宗悦)、同甚内、重富茂兵衛などで、矢上(長崎市現川町)に良い土があるというので願い出て現川焼をはじめたと言われています。
しかしわずか50年で釜が閉じられ、幻の焼物となってしまいました。
現在は現川焼を復興させ、現川町に窯元があります。