高度な専門性と企画力を使った不動産仲介ビジネスと、ただ単に情報を流して取引の間に入るだけの又聞き商売が同じ報酬しか得られないという仕組みこそ異常なのです。世界共通の現象として、不動産業界にもコンピュータによる情報通信革命の波が押し寄せています。従来営業マンを雇って足で稼がせるという不動産の営業スタイルも、いまではインターネットを使った情報通信技術の進歩によって、誰にでも廉価で情報を収集することが可能になりつつあります。アメリカの不動産オークション会社のホームページを見ると、売買対象物件に関する情報は、写真を含めてほぼ完全にディスクローズされています。従来は購入意志の目ぼしがつくまでは明かされなかった詳細な情報までが、すべて入手できる体制ができつつあるのです。しかも、この現象は民間の不動産業者のネットワークだけではありません。金融当局や開発当局の規制情報や事例、その他あらゆるレギュレーションがインターネットを通じて即座に入手できます。役所こそインターネットを使った情報公開を積極的に行っているのです。都市規制を調べるのにもいちいち出向かなければならない日本の役所とは大違いです。